この科研プロジェクトは2014年3月に終了しました。
継続中の共同研究プロジェクトについては以下をご覧ください。
新・複合社会論：湾岸諸国の移民に焦点を当てたエスニック集団間関係の研究

湾岸諸国における外国人労働者：「多外国人国家」における共生・分断モデルの構築
Ethnic Relations of Expatriate Workers: A Gulf Model

科学研究費補助金　基盤研究(B)　2011～2013
課題番号：23401014

日本在住の外国人は総人口のおよそ2％ですが、
外国人がその国のかなりの割合を占めるようになったら、どのような社会になると思いますか？

アラブ湾岸諸国では、アラブ首長国連邦（UAE）やカタルのように在住外国人の割合が8割を超える国家が既に出現しています。 本研究では、外国人が総人口の一定の割合を占める湾岸諸国の国民国家を仮に「多外国人国家」と呼び、湾岸諸国地域の 「多外国人国家」及び外国人それらの国々への労働者の送り出し国送り出し国側の双方におけるフィールド調査に基づいて、 そこに生きる外国人労働者がどのような局面で他者と共生、あるいは分断するのかを分析し、そのダイナミズムを湾岸型共生・分断モデルとして提示することを目指します。

お問い合わせ先
細田尚美
長崎大学多文化社会学部
〒852-8521 長崎市文教町1-14
E-mail: hosoda(at)nagasaki-u.ac.jp

What's New!!

•   研究成果をまとめた本が出版されました。
  （2014年度科学研究費助成事業研究成果公開促進費を受けての出版）
  細田尚美（編）「湾岸アラブ諸国の移民労働者――『多外国人国家』の出現と生活実態」（明石書店2014年10月）    http://www.akashi.co.jp/book/b185223.html

•   細田尚美さんが“Filipino Middle Class and their Diasporic Identitiy in the United Arab Emirates:The Case of Filipino Nurse Association”を発表しました。
    2014年3月31日　International Workshop on "The Road Less Travelled: Mobility in Southeast Asian Societies" (Institute of Asian Studies, Universiti Brunei Darussalam)
     http://ias.ubd.edu.bn/seminars-workshops/item/83-workshop-on-the-road-less-travelled-mobility-in-southeast-asian-societies

•   細田尚美さんが「フィリピンにおける高齢者ケア：高齢者政策とケア人材の育成に着目して」を発表しました。
    2014年3月22日　東南アジアにおけるケアの社会基盤 第２回研究会 （京都大学東南アジア研究所）
  

•   辻上奈美江さんが「サウジアラビアにおける高等教育の拡大と女性の将来」を発表しました。
    2014年3月3日　財団法人中東協力センター（中東協力センターニュース）
    http://www.jccme.or.jp/japanese/11/pdf/2014-02/josei07.pdf

•   2014年2月28日～3月1日　PHILIPPINE STUDIES CONFERENCE IN JAPANにてパネル２４“PHILIPINO MIGLANT WORKERS IN THE ARAB GULF STATES:FORMING NEW IDENTITIES AND COMMUNITIES”で発表しました。at Kyoto University
  

  発表１．Akiko Watanabe : Solidarities and Disjunctions among the New Muslims in the Arab Gulf States:The Cases in the UAE and Qatar
  発表２．Naomi Hosoda：Filipino Workers in Volunteer Groups and their Diasporic Identity in the United Arab Emirates
  発表３．Masako Ishi：The Activities of Filipino Migrant Workers to Protect Domestic Workers in the Gulf States
  

    http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/event/pscj20140228/

•   アジア研究教育ユニット公開セミナーを開催いたしました。
  京都大学アジア研究教育ユニット（KUASU）と湾岸移民社会研究会との共催

  タイトル：Migrant Domestic Workers and the UAE Family:A Bonding Transformation
  日時：2013年12月5日(木)16:30－18:00
  場所：京都大学文学部新館5階Ｌ521　社会学共同研究室
  ゲストスピーカー：Prof.Dr.Rima Sabban(Assistant Professor of Sociology,Zayed University,United Arab Emirates)
  

  ※本研究会は参加無料、当日参加歓迎です

•   平成25年度香川大学インターナショナルオフィス国際研究支援センター研究会シリーズ第1回を開催いたしました。
  

  タイトル：家事労働の外部化と家族関係への影響　―アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）の経験から―（仮題）
  日時：2013年11月20日(水)14:40－16:40
  場所：香川大学研究交流棟5階　研究者交流スペース
  講師：Prof.Dr.Rima Sabban(Assistant Professor of Sociology,Zayed University,United Arab Emirates)
  

  ※本研究会は参加無料、当日参加歓迎です

•   2013年10月9日～13日　47th Middle Eastern Studies Association (MESA) Annual Meetingで発表しました　at Sheraton Hotel, New Orleans
  

  発表１．Hosoda Naomi and Akiko Watanabe： “Creating a ‘New Home’ Away from Home: Religious Conversions of Filipina Domestic Workers in Dubai and Doha”
  発表２. Namie Tsujigami：“Exploration of Vulnerability/Agency of the Female Miglant Domestic Workers”
  発表３．Masako Ishi：“Reconstructing Relationships Between "Others"　in the Gulf States : A Case of Muslim Filipina Domestic Workers”
  　　　

•   International Workshop on Gulf Migrationを開催いたしました。
  

  Date& Time: 10:00-13:00, Tuesday, August 27th, 2013
  Place: Conference Hall, Centre for Development Studies,Thiruvananthapuram,Kerala,India

  プログラムは「活動記録」のページをご覧ください

•  本研究会の研究成果の一部が『白山人類学』16号（2013年）の特集で発表されました
  
  特集「湾岸アラブ諸国における外国人労働者－共生と分断の視点から－」
  
  渡邉暁子　「序」
  ＜論文＞
  松尾昌樹 「湾岸アラブ諸国のエスノクラシー　―労働市場における移民と国民―」
  細田尚美・渡邉暁子 「湾岸アラブ諸国におけるフィリピン人労働者の改宗と社会関係の持続と変化―ボーン・ アゲイン・クリスチャンとイスラーム改宗者の事例から―」
  辻上奈美江「湾岸諸国における雇用主の語りから探る家事労働者のヴァルネラビリティ/エージェンシー」
  ＜研究ノート＞
  石井正子 「湾岸産油国『多外国人国家』における他者との関係性―フィリピン・ムスリム女性家事労働者（MFDW)の視点から―」
  平野恵子 「湾岸諸国におけるインドネシア家事労働者『問題』とネットワークの可能性」
  

•   湾岸移民社会研究会2013年度第1回ワークショップを開催いたしました。
  

  日時：2013年7月7日(日)9:45-17:30
  場所：大阪大学東京事務所（東工大キャンパスイノベーションセンター6階601号室）

  プログラムは「活動記録」のページをご覧ください

•   細田尚美さんが"Kababayan Solidarity?Filipino Communities and Class Relations in United Arab Emirates Cities" を発表しました。
    2013年6月27日　Journal of Arabian Studies: Arabia, the Gulf, and the Red Sea 3(1): 18-35.
    http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/21534764.2013.802945

•  渡邉暁子さん・細田尚美さんが「湾岸アラブ諸国で改宗することフィリピン移住労働者にみる親密圏の変容と新たな力関係への包摂」 を発表しました。
    2013年6月8日  日本文化人類学会第47回研究大会  於 於慶應義塾大学
  

•   辻上奈美江さんが「女性諮問評議会議員の誕生―女性の教育レベルの向上、労働参加、そして『アラブの春』」を発表しました。
    2013年6月　財団法人中東協力センター（中東協力センターニュース）
    http://www.jccme.or.jp/japanese/11/pdf/2013-06/josei08.pdf

•  細田尚美さんが「日本の多文化共生に関する一考察――オーストラリア・UAE との比較の視点から」 を発表しました。
    2013年5月  『香川大学インターナショナルオフィスジャーナル』，4：1-32．
  

•   湾岸移民社会研究会2013年度第1回研究会を開催いたしました。
  

  日時：2013年5月24日(土)12:00－18:15
  場所：東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム４

•   Arab News Pinoy Extra (2013年5月12日付2面）に研究会メンバーのサウジアラビア調査の様子が記事「Japanese scholars nagsaliksik tungkol sa OFWs」として掲載されました。
  

•   渡邉暁子さんが "Intimacy and Estrangement: Narratives of Filipino Female Workers Married to Foreign Muslim Abroad "を発表しました。
    2012年12月15日 International Conference on “Dynamics of Marriage/Divorce-related Migration in Asia” ILCAA Joint Research Project　  於 東京外国語大学
  

•   松尾昌樹さんが 「湾岸アラブ諸国における権威主義体制：移民、労働市場、産業構造の観点から」 を発表しました。
    2012年12月15日  立命館アジア太平洋大学社会連携セミナー「中東政治学のリサーチデザイン」 
  於 立命館アジア太平洋大学
  

•   渡邉暁子さんが 「イスラーム世界と人々の移動から東南アジア研究を考える」を発表しました。
    2012年12月8日-9日  第88回東南アジア史学会研究大会　  於 上智大学
  

•   湾岸移民社会研究会2012年度第3回研究会を開催いたしました。
  

  日時：2012年12月8日(土)12:00－12月9日(日)12:00
  場所：宇都宮大学国際学部E棟1252教室

  プログラムは「活動記録」のページをご覧ください

•   渡辺暁子さんが "Marrying foreign Muslims in the Gulf States:a Preliminary Study on the Mixed-Marriages of Overseas Working Filipino Women を発表しました。
    2012年10月30日  ICOPHIL.9   於 Michigan State University
    https://www.msu.edu/user/asianstu/icophil//

•   平野恵子さんが "Women as Breadwinners: Redefining Masculinities in MigrantWorker Families in Indonesia"を発表しました。
    2012年10月22日  Asia Pacific Sociological Conference   於 Ateneo de Manila University
    http://apsa2012admu.wordpress.com/

•   白山人類学研究会第6回研究フォーラム「湾岸アラブ諸国における東南アジア出身の外国人労働者――共生と分断の視点から」を開催いたしました。
  白山人類学研究会・東洋大学アジア文化研究所・湾岸移民社会研究会との共催
  

  日時：2012年10月6日(土)10:30－17:00
  場所：東洋大学白山キャンパス　第３会議室（６号館１階）

  プログラムは「活動記録」のページをご覧ください

•   辻上奈美江さんが「【中東インデックス】注目を集める湾岸産油国の市場」を発表しました。
    2012年9月25日　Asahi中東マガジン（中東リポート）
    http://astand.asahi.com/magazine/middleeast/report/2012092500002.html

•   辻上奈美江さんが 「湾岸産油国を中心に拡大する女性の購買力」を発表しました。
    2012年9月13日  中東の女性市場セミナー  於 ジェトロ本部
    http://www.jetro.go.jp/biznews/50611fcb0d2f0

•   平野恵子さんが 「浮遊する男性性―インドネシア人移住労働者を事例として―」を発表しました。
    2012年9月1日  国際ジェンダー学会大会２０１２年大会   於 立教大学
    http://isgs-japan.org/program/program_2012.html

•   辻上奈美江さんが「超消費社会のサウジアラビア」を発表しました。
    2012年8月『週刊エコノミスト』2012年８月２８日特大号, pp. 90-91.
  

•   2012年8月6日～10日　インドネシアでインドネシア人の湾岸への海外移住労働に関する合同調査を行いました。 2012年8月10日にはインドネシア労働移住省にて研究成果の報告を行いました。
  

  報告１．細田尚美さん："Ethnic relations among different nationalities in the Gulf"
  報告２．堀拔功二さん："Briefing: Current Expatriates’ Situation and Policy Change in the
  GCC States"
  　　　

•   2012年7月14～15日　第17回フィリピン研究会全国フォーラムにてパネル「中東湾岸地域のフィリピン人就労者：民族・宗教・階層」で発表しました。
  

  発表１．細田尚美さん：UAEにおける「カバヤン」互助網の動態
  発表２．石井正子さん：湾岸諸国「多外国人国家」における共生と分断:フィリピン・ムスリム家事労働者
  　　　　の視点
  発表３．渡邉暁子さん：湾岸諸国におけるフィリピン人女性移動労働者のイスラーム改宗
  於京都大学　稲盛財団記念館

    http://www.d1.dion.ne.jp/~zmackey/17thjprogram.html
  

•   辻上奈美江さんが Al-filibīnīyāt al-muhājirāt ila-l-khālijを発表しました。
    2012年7月　Al-Faisal, Jun/July 2012, pp. 30-35.
  

•   辻上奈美江さんが 「資料紹介　東アラブの女性に関する文献解題ーシリア、ヨルダン、レバノンの女性労働を中心に」を発表しました。
    2012年7月　『専門図書館』No. 254, 2012.7, pp. 59-60.
  

•   辻上奈美江さんが "Seeking for Diversity: Japan-Saudi Shifting Relations"を発表しました。
    2012年7月14日 " 3rd Gulf Research Meeting"
    於 University of Cambridge
  

•   辻上奈美江さんが "Japan-Saudi Arabia Relations,"を発表しました。
    2012年7月10日  Workshop on "Japan and Asianisation of the Gulf"
    於 University of Durham
  

•   堀拔功二さんが "Japan-UAE Relations: From Oil to Dubai?"を発表しました。
    2012年7月10日  Workshop on "Japan and Asianisation of the Gulf"
    於 University of Durham
  

•   湾岸移民社会研究会2012年度第2回研究会を開催いたしました。
  

  日時：2012年6月30日(土)13:00－7月1日(日)12:30
  場所：高知県立大学永国寺キャンパス101教室

  プログラムは「活動記録」のページをご覧ください
  

•   辻上奈美江さんが「カタルのタクシーと横行する法外な初乗り運賃」を発表しました。
    2012年5月15日　Asahi中東マガジン（中東リポート）
    http://astand.asahi.com/magazine/middleeast/report/2012051500001.html

•   辻上奈美江さんが「文化に投資するカタール―2030年を見据えた将来構想―」を発表しました。
    2012年5月1日　財団法人中東協力センター（中東協力センターニュース）
    http://www.jccme.or.jp/japanese/11/pdf/2012-04/josei06.pdf

•   湾岸移民社会研究会2012年度第1回研究会の開催しました。
  

  日時：2012年4月21日(土)13:30－17:45
  場所：お茶の水女子大学　共通講義棟3号館103

  プログラムは「活動記録」のページをご覧ください

•   湾岸移民社会研究会2011年度国際ワークショップを開催しました。
  

  日時：2012年3月8日(木)10:00－17:30
  場所：Qatar University

  プログラムは「活動記録」のページをご覧ください

•   湾岸移民社会研究会2011年度第2回研究会開催しました。
  

  日時：2012年1月28日(土)14:00－18:00
  場所：東洋大学白山キャンパス6号館4階6404教室

  プログラムは「活動記録」のページをご覧ください

•   細田尚美さんが「介護の担い手問題－ケア人材送出国フィリピンの例」を発表しました。
    2012年1月16日 笹川平和財団人口事業フォローアップ調査「老いるアジア」報告会

•   辻上奈美江さんが「サウジアラビアの家庭で　男女の育て方・育ち方」を発表しました。
    2011年12月26日　Asahi中東マガジン（中東リポート）
    http://astand.asahi.com/magazine/middleeast/report/2011122600002.html

•   渡邉暁子さんが" Trends and Issues of Marrying Foreign Muslims:A Preliminary Study on     the Cases of Filipino Women"を発表しました。
    2011年11月26日  In International Workshop "Dynamics of Marriage/Divorce Migration   Flow in   Asia"   AARC Collaboration Research Project　於東京外国語大学

•   辻上奈美江さんが「サウジアラビアの家庭では、家計は誰が管理しているのか？」を発表しました。
    2011年11月7日　Asahi中東マガジン（中東リポート）
    http://astand.asahi.com/magazine/middleeast/report/2011110700005.html

•   平野恵子さんが「グローバル化におけるインドネシア人移住労働者」を発表しました。
    2011年11月19日「地域社会と開発」研究会　於東京家政学院大学

•   石井正子さんが「複合格差を移動する：湾岸産油国で家事労働者として働くフィリピンのムスリム女   性」を発表しました。
    ２０１１年１０月　日本平和学会編『世界で最も貧しくあるということ』
    (平和研究 第37号)早稲田大学出版部　pp.25-46

•   平野恵子さんが「女性移住労働者とジェンダー・レジーム―インドネシア西ジャワ州チアンジュール県   地方条例からの考察―」を発表しました。
    2011年5月22日 国際ジェンダー学会開発とジェンダー分科会　於キャンパスイノベーションセンター